【新課程】青チャートの使い方を解説!例題だけで十分と言われる理由に迫る

キーンコーンカーンコーン
魔界先生
おーし、授業すっぞー。
田中.佐藤
お願いしまーす。
魔界先生
今日は受験数学のバイブル・青チャートの使い方を解説していこう。
青チャートの使い方
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佐藤くん
青チャートってよく見るけど、一体どんな参考書なんですか?
魔界先生
青チャートは『網羅系参考書』と呼ばれる教材の一種だ。
普通”受験数学に必要な解法パターンをすべて習得する”という目的で使用する。
普通”受験数学に必要な解法パターンをすべて習得する”という目的で使用する。
佐藤くん
解法パターンって確か、”受験数学を解くために必要な、代表的な問題とその解き方”のことでしたよね。
魔界先生
お、よく覚えているな。
例題だけを完璧に解けるようにすべし
魔界先生
青チャートは基本的に、『1ページ1例題』というつくりになっている。
魔界先生
そして、それぞれの例題の真下には『解答』と『例題と同じ形式の類題(練習)』が掲載されている。
田中さん
大まかな区切りごとに、単元に応じた章末問題(EXERCISE)もありますよね。
魔界先生
ああ。
だが青チャートでは『EXERCISE』はもちろん、各例題ごとに用意されている『練習』も使わない。
青チャートでは『例題』を完璧に解けるようにすることが目標だ。
だが青チャートでは『EXERCISE』はもちろん、各例題ごとに用意されている『練習』も使わない。
青チャートでは『例題』を完璧に解けるようにすることが目標だ。
魔界先生
具体的には、以下の通り進めていくといい。
- 例題を解いてみる
- 3分考えてまったく分からない場合は、解答を読む
- 解答が理解できたら、解答を見ながらでも良いので解き直す
- 何も見ないでスラスラと解けるようになるまで、解き直しを続ける
佐藤くん
例題だけでいいんですか?
魔界先生
そうだ。
練習問題ならまだいいが、EXERCISEまで手を伸ばしてしまうと、青チャートのうまみが半減してしまう。
練習問題ならまだいいが、EXERCISEまで手を伸ばしてしまうと、青チャートのうまみが半減してしまう。
なぜ例題だけで十分なのか
田中さん
どうして例題だけでいいんですか?
魔界先生
その質問に答える前に、一つ俺から質問しよう。
数学が得意な人が難しい問題を解く時、どんな感じで解いていると思う?
数学が得意な人が難しい問題を解く時、どんな感じで解いていると思う?
佐藤くん
そりゃもちろん、問題を見た瞬間に答えまでの流れが思い浮かんで・・・
魔界先生
そこだ。
佐藤くん
え?
魔界先生
そこで大きな勘違いをしているから、苦手な奴はいつまで経っても数学が得意にならないんだよ。
田中さん
どういうことですか?
魔界先生
つまりな。数学が得意な奴は、問題を見ても流れなんてこれっぽっちも掴めていないんだ。
佐藤くん
ええ!?
そんなワケないじゃないですか!
そんなワケないじゃないですか!
田中さん
でも魔界先生。
数学が得意な私の友達は、問題見たらすぐに手がスラスラ動いていますよ?
数学が得意な私の友達は、問題見たらすぐに手がスラスラ動いていますよ?
魔界先生
“手がスラスラ動く=問題が分かる”ってワケじゃない。
佐藤くん
え、じゃあどういうことなんですか?
魔界先生
それじゃあ実際に、数学が得意な奴の解き方を教えてやろう。
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数学が得意な人の解き方
魔界先生
数学が得意な奴はまず問題文を一通り読む。
そして何を求めればいいか確認してから、もう一度問題文を読み直す。
そして何を求めればいいか確認してから、もう一度問題文を読み直す。
田中さん
そこまでは私と同じですねー。
佐藤くん
僕もだ。
魔界先生
だろ?
だが数学が得意な奴はここからが違う。
だが数学が得意な奴はここからが違う。
魔界先生
数学が得意な奴は問題文のある部分まで読むと、「あ、この文章なら、あの解き方で何かできそうじゃん」と、ある解法パターンが使えることに気付くんだ。
魔界先生
そこで、とりあえずその解法パターンを試してみて、「これ以上できることはないな」ってところで手が止まる。
田中さん
じゃあ結局分からないままで終わるんですか?
魔界先生
違う。
手が止まるってことは、”そこで一つの結論が出た”ってことだ。
手が止まるってことは、”そこで一つの結論が出た”ってことだ。
田中さん
あー、なるほど。
魔界先生
これ以上できることがなくなったら、再び問題文の続きを読んでいく。
するとまた「これならあの解き方でいけるんじゃね?」と、また別の解法パターンが使えることに気付く。
するとまた「これならあの解き方でいけるんじゃね?」と、また別の解法パターンが使えることに気付く。
佐藤くん
それで、また新しい”結論”を見つけるんですね。
魔界先生
こうやって、数学が得意な奴は少しずつ”結論”を集めていく。
で、最後にそれらの結論を何となくまとめるだけで、自然と答えに辿り着くってワケさ。
で、最後にそれらの結論を何となくまとめるだけで、自然と答えに辿り着くってワケさ。
魔界先生
だから数学が得意な奴は、「何となくやっていたら、いつの間にか解けた」って言ったりする。
田中さん
確かに私の友達も「自然と解けちゃうんだよね~」とか言ってきます。
魔界先生
でもそれは嫌味でも何でもない。
紛れも無い真実なんだよ。
紛れも無い真実なんだよ。
完璧の基準は甘くない
田中さん
つまり解法パターンさえ完璧に身に着けていれば、大学入試問題であっても”自然に解けるようになる”ってことですね。
佐藤くん
で、その解法パターンをすべて網羅している教材こそが青チャート・・・ってことかー。
魔界先生
そうだ。
青チャートの例題が完璧に身についていれば、ほぼすべての大学入試問題に対応することができる。
青チャートの例題が完璧に身についていれば、ほぼすべての大学入試問題に対応することができる。
田中さん
でも「青チャートの例題は解けるけど、入試問題は解けない」っていう人も結構いません?
魔界先生
そういう奴は、青チャートの例題が完璧に身についていないだけだ。
佐藤くん
完璧って、どれぐらいのことを言うんですか?
魔界先生
ここで言う完璧とは、”例題を見た瞬間に手が動き始め、そのままスラスラと最後まで解き切ることができる”というレベルを意味する。
魔界先生
試しに「青チャートの例題は解けるけど、入試問題は解けない」と言う奴には、青チャートの適当な例題を見せて、「この問題解いてみて」と言ってみろ。
魔界先生
きっとそいつは、じっくり考えながら解いていたり、手が頻繁に止まったりするだろう。
田中さん
それじゃダメなんですか?
魔界先生
ダメに決まってる。
青チャートの例題なんて、考えなくてもスラスラ反射的に解けるようにならなきゃならん。
青チャートの例題なんて、考えなくてもスラスラ反射的に解けるようにならなきゃならん。
佐藤くん
ひぇー・・・、”青チャートの例題だけ”って聞いたから、「案外楽勝じゃん」って思った僕がバカでした。
魔界先生
そうだ。
「青チャートは例題だけで十分」は間違っていないが、十分なレベルになるには相当な努力が必要なことを忘れるな。完璧の基準は甘くないんだ。
「青チャートは例題だけで十分」は間違っていないが、十分なレベルになるには相当な努力が必要なことを忘れるな。完璧の基準は甘くないんだ。
まとめと使い方の補足
青チャートは”例題だけ完璧に解ける”ようになればOKです。
ただし完璧の基準は、”例題を見た瞬間に手が動き始め、そのままスラスラと最後まで解き切ることができるレベル”だということを忘れずに。
そのレベルまで到達すれば、ほとんどの問題に対応できる力が身につきます。
実際に青チャートで勉強する際には、
- 例題を解いてみる
- 3分考えてまったく分からない場合は、解答を読む
- 解答が理解できたら、解答を見ながらでも良いので解き直す
- 何も見ないでスラスラと解けるようになるまで、解き直しを続ける
という手順で進めていきましょう。
なお完璧に解き直しできるようになるまで、平均30分前後かかります。
一発で完璧に解けた例題には、○などのチェックをつけておきましょう。
(ちなみに中の人(私)は、解けた例題番号を黒マジックで塗りつぶしていました)
また解き直した例題は、1ヶ月後くらいにもう一度解いてみてください。そこで完璧に解けた場合は、その例題にも○をつけましょう。
完璧に解ける問題を少しずつ増やしていって、すべての問題が○になったら「青チャートが完璧になった」と言えます。
魔界先生
くれぐれも「青チャートは例題だけでいい」という意味を履き違えないようにな。
佐藤くん
例題を一通り解くだけじゃなくて、”すべて完璧に解けるようにしておく”ってことですね。
田中さん
そこを間違えると、すごく痛い目に遭っちゃいそうです。
魔界先生
そうだ。
とにかく”スラスラと解けるようになるまで解き直す”ということを徹底してくれよ。
それじゃ、今日の授業は以上だ。
とにかく”スラスラと解けるようになるまで解き直す”ということを徹底してくれよ。
それじゃ、今日の授業は以上だ。
田中.佐藤
ありがとうございましたー。
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