受験勉強のやる気を出す方法は脳科学にあり!モチベーションを上げる2つの根本的解決策

   

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田中さん
魔界せんせー。
魔界先生
ん、田中か。どうした?
田中さん
最近なんだか、受験勉強のやる気が出ませんー・・・。
魔界先生
お前も佐藤と同じようなこと言ってるな。
田中さん
Σ
魔界先生
佐藤と同じ話をするのも面倒だから、今回は受験勉強のやる気を出す方法を教えよう。

 

やる気が出るメカニズム

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魔界先生
そもそもやる気って何だと思う?
田中さん
やりたいって思う気持ち・・・、とかですか?
魔界先生
その通り。やる気ってのは「やりたい」という気持ち、つまり感情だ。
田中さん
ムカつくとか、悲しいとか、そういった感情の一種ってことですね。
魔界先生
ああ。じゃあその「ムカつく」とか「悲しい」とかいう感情は、どうやって生まれると思う?
田中さん
そりゃあ、ムカつくことがあったり、悲しいことがあったりしたときでしょう。
魔界先生
そうだ。そしてムカつくことや悲しいことがあったとき、脳内ではあることが起こっている。
田中さん
脳内で?
魔界先生
「ムカつく」とか「嬉しい」とかいう感情になる理由は、その感情に応じた化学物質が脳内で分泌されているからだ。

 

魔界先生

例えば、脳内にAという物質が分泌されたとき、「ムカつく」という感情が生まれる。
脳内にBという物質が分泌されたとき、「悲しい」という感情が生まれる。
脳内にCという物質が分泌されたとき、「やりたい」という感情が生まれる。

魔界先生
そしてこの「やりたい」という感情を生み出す物質Cこそ、”βエンドルフィン”と呼ばれる化学物質だ。

※βエンドルフィンの正確な作用は

  • 苦痛を和らげる(鎮痛作用)
  • 快楽を与える(多幸感)

の2つである。

 

受験勉強のやる気を出す方法

魔界先生
やる気のメカニズム―――βエンドルフィンの存在を知っていれば、受験勉強のやる気を出す方法が見えてくるだろう。
田中さん
つまり・・・、受験勉強をしている最中に、”βエンドルフィン”を意図的に分泌してやればいい、ということですね。
魔界先生
正解だ。
田中さん
なるほど、理屈は分かりました。
でもどうやって、βエンドルフィンを意図的に分泌させることができるんですか?

 

嘘でもいいから「楽しい」と口に出す

魔界先生
「プラス思考でいろ!」とか「ポジティブでいけ!」とかいう言葉があるよな。
田中さん
ええ、学校でも口うるさく言われます。
でもただの精神論みたいな感じで嫌なんですよねー。
魔界先生
確かにそういう学生は結構いるな。
田中さん
でしょう?
もう聞き飽きましたよー。
魔界先生
でも実はそれこそが、βエンドルフィンをもっとも簡単に分泌させる方法なんだよ。
田中さん
ええ!?そうなんですか!?

【βエンドルフィンの分泌条件その1】

快楽をもたらす”βエンドルフィン”は、快楽を得ること自体が分泌条件の一つとなっています。

ただの思い込みから来る快楽でも、勘違いから来る快楽でも構いません。

 

どんな小さなもの・嘘でもいいから「快楽を得た」という思いを抱くことで、βエンドルフィンが分泌されます。

そしてβエンドルフィン自体が”快楽をもたらす作用”があるため、その作用がさらなるβエンドルフィンを分泌してくれます。

 

つまり、一度でもβエンドルフィンを分泌させることができれば、じわじわとβエンドルフィンが増加し続けて、最終的に「本当に楽しい」という状態になるわけです。

「プラス思考であれ」、「ポジティブであれ」というアドバイスは、βエンドルフィンを出す一番最初の取っ掛かりをつくるためのアドバイスなんですね。

魔界先生
だから嘘でもいい、思っていなくてもいいから「楽しい」と口に出せ。
魔界先生
人間の脳ってのは非常に単純だ。
思っていないことでも口にすれば、脳が勝手に「そうだ」と錯覚してくれる。
田中さん
確かにそんなに怖くない映画でも、「怖い」って口にしただけで急に怖くなります。
それと一緒な原理なんですね。

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長時間一気に勉強する

魔界先生
そしてβエンドルフィンには、明確な”本来の役割”が存在する。
田中さん
βエンドルフィンは、快楽を得るための化学物質ですよね。
・・・ま、まさか!?
魔界先生
そう・・・、”死の苦痛をなくすこと”だ。
田中さん
・・・思ったのと違う。
魔界先生
人間が死の苦痛を感じた時、脳内でβエンドルフィンが大量に分泌される。
魔界先生
実際、心肺停止などの状態から奇跡的に復活した人が「死ぬ瞬間はとても気持ちよかった」と言うケースも珍しくない。
田中さん
あ。私もそれ、テレビとかで見たことあります。
魔界先生
だろ?
そして死ぬほどではないにしろ、大きな苦痛を感じるときでもβエンドルフィンは大量に分泌される。
魔界先生
例えばマラソンランナーの多くが経験する”ランナーズ・ハイ”という状態。
田中さん
あ、それも聞いたことあります。
魔界先生
長距離を走っていると、次第に激しい苦痛を感じるようになってくる。
しかしある瞬間に苦痛が消え去って、途端に「走ることが気持ち良い」と感じ始める。これがランナーズ・ハイと呼ばれる現象だな。
魔界先生
そして勉強も同じだ。
長時間勉強していると、勉強に対して苦痛を感じるだろう。
田中さん
はい。
3分くらいで感じます。
魔界先生
・・・。
魔界先生
だがそれでも我慢して勉強し続ければ、ある瞬間から”フッ”と苦痛が消え、勉強することが快感になる。

【βエンドルフィンの分泌条件その2】

βエンドルフィンの本来の役割は、”死の苦痛をなくすこと”です。

中途半端な苦痛はただの苦痛で終わりますが、限界を超えた苦痛に対しては、βエンドルフィンが作用。

激しい苦痛を打消して、その代わりに大きな快楽を与えてくれます。

受験勉強を苦痛に感じる場合は、思い切って長時間勉強してみてください。

辛いと感じたとしても、歯を食いしばってやり続けてみてください。

ある瞬間から”フッ”と苦痛が消えて、勉強すること自体に快感を覚えることでしょう。

それこそ、βエンドルフィンが大量分泌された証拠です。

魔界先生
さすがに長時間連続でやると、勉強の効率が低下してしまうから、90分に1回、5分くらいの休憩を入れるといいだろう。
田中さん
具体的にどれぐらいの時間やれば、βエンドルフィンが出てくるんでしょうか。
魔界先生
そうだな。
個人差はあるが、だいたい10時間前後ってところだ。
田中さん
じゅ・・・。
魔界先生
なにも「死ね」って言ってるわけじゃない。
魔界先生
・・・死ぬ気でやれってこった。

 

まとめ

受験勉強のやる気を出すには、”βエンドルフィン”と呼ばれる物質が鍵。

 

βエンドルフィンは、”苦痛を打消し、快楽を与える”という作用をもたらす物質で、

  • わずかでも快楽を感じる
  • 激しい苦痛を長時間感じる

という二つの条件のもとで分泌されます。

 

そこで受験勉強のやる気を出すために、

  • 嘘でもいいから「楽しい」と口にする
  • 長時間一気に勉強する

という二つの方法を試してみてください。

ある瞬間から「あれ?勉強って楽しいかも・・・」と思えるようになってくることでしょう。

その瞬間こそ、βエンドルフィンが大量に分泌された証拠です。

 

田中さん
ちなみに佐藤くんも「やる気がない」って相談に来たんですよね。
佐藤くんにはどんな話をしたんですか?
魔界先生
まぁ、あいつはだいぶ気が抜けていたから、ちょっとバシッとな。
具体的なことは佐藤に直接聞いてみてくれ。
田中さん
はーい。

 

>>佐藤くんにした「やる気」の話はこちらです

『受験勉強のやる気が湧き出る名言はこれだ!』

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